頑張ってます!新規就農者

むかわ町

むかわ町 Oさん

胆振管内むかわ町において、春レタスとトマトを組み合わせたハウス通年型栽培で新規参入されたOさんを訪問しました。

[Oさん(52才)、平成22年11月就農、むかわ町]
(取材:平成27年9月OH記、協力:むかわ町)

地域の概要

*むかわ町は、道央圏の南方に位置し、北海道の経済・文化の中心都市である札幌市や空の玄関の千歳市、海の玄関である苫小牧市にも近く、日高・十勝方面への交通の要衝にある。平成18年3月に鵡川町と穂別町が合併し誕生した。
*むかわ町の面積は、712.91㎢で、細長い形をしており、東西及び北部の三方が日高山脈系の外縁部に囲まれ、南部は太平洋に面し、全国でも屈指の清流度を誇る一級河川鵡川が南北に縦走しており、海・山・川そして平地と多彩な自然環境に恵まれている。
*地域農業は、水利条件を活かした水田農業を古くから展開していたが、豆類、甜菜などの畑作物や飼料作物への転作が進んでおり、水田面積の約半数を占めている。近年では、野菜、メロン、花卉、肉牛などを取り入れた複合経営が定着している。また、施設園芸作物については、野菜指定産地の取得や気象条件を生かした周年栽培に取り組んでおり、生産量を伸ばしている。
*むかわ町鵡川地区は、太平洋に面しており、冬も比較的温暖で、降雨量及び降雪量ともに少ないほうである。

動機から就農まで

*Oさんは青森県生まれ。神奈川県で家電メーカー技術者として研究所に勤務。自分で独立経営を目指していろいろと調べていくうちに、農業経営にたどり着く。
*北海道新規就農・農業体験セミナー(東京)や新・農業人フェア(東京・札幌)に参加して情報を収集し、降雪が少なく冬でもハウス野菜栽培が可能なむかわ町鵡川地区を選んだ。
*平成20年短期農業体験(1か月)。平成21年3月むかわ町に夫婦で移住。長期農業体験(8か月)、平成22年鵡川研修農場で実践研修(7か月)。奥さんも平成21~22年まで長期農業体験(1年6か月)。平成22年11月に新規就農。

経営規模

*家族構成は2人で、本人(52才)、妻(48才)。
*経営面積は1.55ha(地目:田)。ハウス12棟(4,000㎡)で、春レタス(4~5月収穫)とトマト(7~10月収穫)を組み合わせたハウス通年型栽培。その他、緑肥1.15ha。
*販売方法は、JAに出荷。

経営目標

*春レタスとトマトを組み合わせたハウス通年型栽培で、効率的な安定経営を目指す。

就農支援制度の活用

就農支援資金(就農研修資金、就農施設等資金)
経営体育成支援事業
むかわ町新規就農促進対策事業(助成事業)

後輩へのアドバイス

*自分に農業が合っているかどうかを見極めるために、1週間から1か月の短期農業体験をしてみることが大事。
*農業体験の準備として、事前に体を動かして体力をつけておくことも大切。
*基幹作物の栽培方法、農作業機械の運転操作法は、就農前にきちんと習得しておくこと。