頑張ってます!新規就農者

余市町

★余市町 Nさん

Nico Farm ミニトマトで「美味しい」を届けます
~学生時代の農業アルバイトが出発点~ 

Nさん(28 歳)(令和4年4月就農)
(取材:令和4年8月31日  YN記、協力:余市町)

【地区の農業概要】

 余市町は札幌市から西へ約60km、人口約18,000人の日本海に面した町です。明治初期から果樹栽培が始まり、リンゴ、梨、ブドウなど全道一の作付けを誇り、ワインやウィスキーの製造も盛んです。道内でも比較的温暖な気候で、昼夜の寒暖差もあり果肉の締まった甘いミニトマト・中玉トマトの生産が盛んです。

【動機から就農まで】

 神奈川生まれのNさんは、道内の農業系大学に進学しました。学生時代、アルバイトで様々な農家と知り合い、農業を職業として意識するようになりました。
 卒業後、水産流通会社に勤務。結婚後、パートナーへ農業の夢を話し、二人で農業体験を重ね、就農を目指すことに理解を得ました。インターネットで余市町の就農地情報を見つけ、現地を訪問。連絡を取った農家から、町内の農業生産法人の紹介を受けミニトマトで就農研修を受けることとなりました。夫婦で2年間、法人従業員として技術研修を受け、その間、就農地や生産資材を整え、令和4年、認定新規就農者として農業をスタートさせました。

【経営概要】

面積10,000㎡、
ミニトマト:ハウス6棟(1,782㎡)、その他ハウス1棟、育苗ハウス1棟、トラクター1台、マルチャー1台

【就農支援制度の活用】

農の雇用事業 法人就職2年間(夫婦)

農業次世代人材投資資金(経営開始型)

青年等就農資金

【経営スタイル】

 人見知りしない性格で会社員時代の営業経験を活かし、販路開拓を行っています。一から手をかけて作った野菜を食べてもらった色々な人から評価を受けることは、とても嬉しく感じます。売り先のニーズに合った農産物の生産を目指します。

【就農前に行っておく事】

 農地探しや、資金の借り受けなど地域の人たちに色々な形で支えられてスタート出来ました。新規就農はわからないことだらけなので、研修中に周囲の方との関係を築き、困ったときは頼れる環境を作っておくといいと思います。

【後輩へのアドバイス】

 まず、身近な人に理解を得ること。配偶者がいるなら必ず相談をしたほうがいい。家族から現実的な意見をもらい、夢が現実につながるステップとなりました。
 研修先の師匠にも、どんどん相談し助けてもらいました。結果で恩返しをしたいと思います。

【経営の目標】

 面積を広げる前に、販売単価を上げられる工夫や経費の見直しを行い、利益率の高い経営を目指したい。売り場ニーズに合わせた農産物商品は、まだまだ販路拡大の可能性が高いと感じています。