頑張ってます!新規就農者

仁木町

★仁木町 Iさん

地に足がついた職業として農業を選びました
~ミニトマト・観光果樹園 就農~ 

Iさん(32 歳)平成27年6月就農
(取材:令和4年9月29日  YN記、協力:仁木町)

【地区の農業概要】

 仁木町は札幌から西へ約60km、積丹半島の付け根に位置する人口約3,500人の町。道内有数のくだもの産地で、桜桃(さくらんぼ)、生食用ぶどう、プルーンの作付けは全道一である。仁木町観光協会に加盟する観光果樹園は21軒で、春から秋まで豊富な種類のくだもの狩りが楽しめる。
 果樹以外にもミニトマトは道内一の作付け、生産量を維持している。関東市場を中心に安定した品質・食味で高い評価を受けている。

【動機から就農まで】

 子供のころのくだもの狩りが原点。実の成る木に憧れを持ち、果樹での就農をしたいと考えた。また、世の中の役に立つ、地に足のついた職業として農業を選んだ。
 大学は農学系に進学し、卒業後、会社就職をしたが、就農を目指し退職。果樹産地の後志管内で1年半ほど就農研修を受けた。仁木町の研修農家では、地域の主力作物のミニトマト栽培を学ぶことが出来た。その後、縁があって仁木町で離農する果樹農家への居抜き就農となった。

【経営概要】

面積  : 3.3ha、
栽培品目:ミニトマト21a、桜桃90a、プルーン60a、ぶどう40a
施設・機械:果樹雨除けハウス46棟、トマトハウス10棟、ぶどうハウス5棟、トラクター2台、スピードスプレーヤー、クローラースプレーヤー、乗用モア、ユンボ

【就農支援制度の活用】

農業次世代人材投資資金(経営開始型)
(町)園芸ハウス購入補助、就農奨励金

【経営スタイル】

 両親と自身、3人の家族労働を最大限に生かし、経営の柱となるミニトマト、果樹を経営している。
 果樹の観光もぎとり事業は、農園入口近くにミニトマトハウスを設置し、ハウス作業をしている作業者が来訪者対応も行えるよう人員の効率化を図っている。園地の草刈りは乗用機による管理を雇用者に任せ、ミニトマト・果樹の栽培管理に家族労働の多くを費やし、高い品質・販売出荷量を維持・確保することを目指している。

【後輩へのアドバイス】

 自分が目指す農業や暮らしにまず挑戦してみること。失敗したらやり方を変え、また挑戦出来る農業は楽しい。柔軟に構え、周囲に相談し、頼ってみる。必ず力になってくれる人はいる。

【経営の目標】

 果樹部門の充実。
 ホームページや口コミにより道内の遠方(釧路)や、関東や関西からも果樹園を来訪する人が増えている。果樹園のファンを増やし、待つだけではない販売方法を考えたい。