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深川市 Yさん

学生時代に過ごした深川市で新規就農したYさんを紹介します。

[Yさん(41才)、平成26年4月就農、深川市]
(取材:平成29年8月OK記、協力:深川市)

地域の概要
 深川市は北空知の中心都市として栄え、交通の要衝として多くの鉄道・道路が集積しています。市の基幹産業は農業で、石狩川と雨竜川の流域に広がる肥沃な土壌と恵まれた気象条件のもと道内有数の稲作地帯が広がり、道内における良質良食味米の主産地として高い評価を受けています。農家のみなさんが丹精込めて生産する農畜産物は、米のほかソバが全国第2位、スターチスなどの切花が北海道第1位の生産量を誇り、また、小麦、大豆、長芋、トマト、きゅうり、リンゴ、深川牛など大変豊富です。
 深川市では、次代を担う農業の人材を確保・育成することを目的に、JAきたそらち、(株)深川振興公社とともに、(株)深川未来ファームを設立し、平成29年4月に事業を開始しました。深川未来ファームは、新規就農希望者の独立就農に向けた支援を行うほか、優良農地の保全といった公的な役割も担っています。
就農から動機まで
 Yさんの実家は宮城県仙台市で稲作と施設園芸(30~40品目)を栽培する農業を営んでいます。Yさんは実家の農業を担うべく、地元の高校を卒業後、深川市にある拓殖大学北海道短期大学(拓殖短大)で2年間学びました。卒業後は、宮城県農業園芸総合研究所で2年、モスファーム(モスバーガー農場)で2年、勤務の傍ら勉強を重ね、実家の農業を継ぎました。
 実家の経営は、父、本人、弟で経営し、規模拡大を目指しました。しかし、地域事情により規模拡大が難しく、保有している農地さえも宅地開発などで将来的に維持できるか不安でした。実家では3年営農しましたが、実家の経営は弟に任せ、Yさんは拓殖短大時代に縁のあった深川市での新規参入を目指しました。
 深川市に来て宅配便業者で1年半アルバイトをしながら、地域の農業者と配達を通して親しくなり、音江のK農場に研修生として受け入れて貰えることになりました。このアルバイトを選んだ目論見が見事に的中しました。ちょっと遠回りしましたが夢に向かって大きく前進できました。また、この宅配便業者との繋がりは、現在も農閑期のアルバイトとして雇って貰えていますので、これはこれで功を奏しています。
 さて、K農場での2年間の研修中にきゅうりの栽培全般を教わり、農協青年部にも加入したことで地域との繋がりが深まりました。研修期間中に音江の農場(稲作+ハウス園芸)が離農することになり、主たる水田は青年部で親しくなった友人の農場2戸が取得してくれたので、Yさんは2ha(敷地回りの水田1ha(そば栽培を委託)、ハウス等施設地1ha)とハウス11棟、倉庫2棟、住宅、トラクター37PSだけを取得し、初期投資を小さく抑えることができました。
 就農に当たっては、地域の農家・先輩、関係機関職員にお世話になり、信頼関係を築くことができました。また、事前に土地、施設・機械等を確認でき、パートさんも継続して来て頂けたのでスムーズに就農することができました。生産したきゅうりは、北空知きゅうり生産組合で共選販売しているため、省力化と価格安定により経営が安定します。
 長男は現在深川東高3年生で、Y農場の後継者を決意しています。

経営規模
・労働力は、本人、パート8人
・経営面積は、2ha
・施設は、ハウス11棟、倉庫2棟、選果場1棟
・機械は、トラクター37PS、フォークリフト1台、防除機1台
経営の特徴
・きゅうりのハウス長期取り(収穫期間6月~10月、品種名「実
 多」)
・土づくり(有機物を毎年投入)
・日々の労働力と収量のバランスを見て個選と共選の配分を決定
・パートさんにはYさんが直接指示(失敗したときの責任を負わせない
 ため)
経営目標
・きゅうりの栽培面積を70aまで拡大し、さらなる所得増を目指す
・栽培技術の向上による反収増を目指す
就農支援制度の活用
・青年就農給付金(準備型、開始型)
・青年等就農資金
・深川市新規就農者確保対策事業(就農支援資金助成)

後輩へのアドバイス
・絶対に諦めない強い気持ち(大変なことは山ほどあります。経営者な
 のだから全ての事柄は自分の責任。成功も失敗も自分次第)
・地域の人たちに可愛がられること(嫌なら辞められる会社員と違い、農
 家はその土地を離れることが出来ないので、人付き合いはとても重
 要)
・就農前に栽培技術を習得すること(収量を取らないことには何ともな
 らない)

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