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枝幸町 Aさん

宗谷管内の枝幸町において、酪農経営で新規参入されたAさんを訪問しました。

[Aさん(32才)平成25年11月酪農で就農、枝幸町]
(取材:平成28年8月N記、協力:枝幸町)

地域の概要
 枝幸町は人口8,573人、宗谷管内の最南部に位置し、札幌市から約300km(車で約5時間)、旭川市から約180km車で約3時間)の距離にあります。
気象は、オホーツク海側気候区に属し、平成27年の枝幸市街地の年平均気温は7.1℃、年間降水量は1,014mm、歌登市街地ではそれぞれ6.1℃、1,180mmとなっています。夏は30℃を超えることもありますがオホーツク海高気圧の影響でおおむね涼しく、冬はオホーツク海を有する枝幸地区には流氷が訪れ、沿岸部で氷点下20℃、内陸部では氷点下30℃を下回ることも珍しくありません。積雪深は、沿岸部から内陸平野部では1m弱〜2mで、山間部では3〜4mに達します。
 町の8割以上を森林が占めており、平成の大合併の中で最も低い人口密度7.68/k㎡が示すとおり、大きな自然に囲まれています。歌登地区の山々からなる緑豊かな森林を源にする清流は、全国的にも有数な高品質乳と評価の高い牛乳を生産する酪農業や林業を育み、延長58kmに達するオホーツクの枝幸の海に恵みを与えています。海明けとともに始まるタラバガニや漁獲量日本一の「毛ガニ」が枝幸町の名前を全国にアピールする特産品となっており、毎年7月には「枝幸かにまつり」が開催され、道内外からの観光客で賑わいます。
 当町の農業は酪農が主であり組合員戸数127戸、うち受託販売農家戸数115戸となっており受託販売額は614千万円にのぼります。家畜飼養頭数は約11,000頭、生乳生産量は56,547tと酪農が盛んな地域です。
注)総人口は平成28年9月末現在値(町)、組合員戸数、受託販売農家戸数、受託販売農家戸数額、家畜飼養頭数、生乳生産量は平成27 年値(JA)
動機から就農まで
*Aさんは転勤族のサラリーマン家庭に育ち、生き物が好きであったことから、大学は畜産学科を受けまくり、好きな北海道の酪農学園大学入学。
*在学中は搾乳体験1回のみ。平成13年委託実習で枝幸町向井地牧場に20日間お世話になる。この時,牛に個性があることが分かり、個性に合わせた扱いで牛がなついてくることを体験し、酪農のおもしろさを実感。
*デスクワークや人相手の仕事は自分の性格に合わないと思い、大学4年で就農を決意し、卒業後再びM牧場の従業員となる。6年間の従業員時代、牧場のほとんどの管理作業をまかされた。その後、3年間のヘルパー勤務時代に一人で就農することを決意した。
*牧場の従業員にはやれることに限りがある。自分の牧場を持てば納得した仕事ができる。
経営概要
*経営面積  6.0 ha
*乳牛飼養頭数  32頭(経産牛29頭、育成牛3頭)
*牧 草 地  採草地6ha(兼用地含む)
*施  設  フリーストール仕様1棟(24床)、アブレストパーラー(4頭搾乳)
*機 械   トラクター、ロールカッター
*労 働 力  1.0
就農支援制度の活用
自己資金
経営の特徴
・女性一人で就農を実現。M牧場の敷地内に建設された牛舎、乳牛を賃貸利用し、育成部門は持たず搾乳部門に特化した経営
・牛舎は通路を中央にとり、片側をフリーストール、もう一方にアブレストパーラー、分娩房、処理室等を配置し、機械作業による省力的な飼養管理システムとしている。
経営の目標
*生乳210t
*賃貸料をしっかり払えるよう現状の経営を維持する。
就農前に習得すべき事
*6年くらい牧場で働き、その中で技術を身につけていくこと(M牧場で6年間任されてやったことが生きている)。
*大型特殊の免許取得。
*女性は体力がないので、常にロープで柱、鉄骨などにかけて、牛を起こしたり、向きを変えるなど体力を使わない管理技術を身に着けておくこと。
後輩へのアドバイス
*経営を始まると何が起こるかわからないので、場数を踏む(経験を積む)ことが重要。
*自分の体に負荷をかけずマイペースでやること。一時的な無理は、あとからこたえる。仕事は恒常的にあり、労働力は一人なので、無理をしないことが重要。
*導入牛方式の場合、必ず「小競り合い、トラブル」があるので牛群にいかになじませるかに注意を払う。

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