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浜頓別町 Wさん

酪農家として単身22才で新規就農したWさんを紹介します。

[Wさん(26才)、平成25年11月就農、浜頓別町]
(取材:平成29年8月OK記、協力:浜頓別町)

地域の概要
 浜頓別町は北海道最北の宗谷地方東部に位置する町で、主な産業は酪農と漁業です。
 町内にあるクッチャロ湖は、野鳥がたくさん集まりラムサール条約の保護区に指定されるなど大自然が息づくまちです。この湖は日本とロシアを渡る水鳥達の重要な中継地で、約290種の野鳥が記録されています。特に春と秋の渡りの季節に、数千羽のコハクチョウと数万羽のカモ類が観察できます。冬には、天然記念物のオジロワシやオオワシの姿も見られます。
 宗谷地域は道内有数の酪農地帯で、浜頓別町には、酪農実習生・研修生を受け入れる 『 浜頓別町「ゆめ酪農」育てる会 』 や、浜頓別町就農支援条例による助成制度があり、新規就農を組織一丸となって支援しています。
動機から就農まで
 Wさんは5人兄弟の末っ子として東京都東村山市に生まれ、2人の兄が浜頓別町で酪農を営んでいたM牧場へ山村留学し、兄を頼って何度か訪れているうちに、伸び伸びと田舎暮らしを満喫できる山村の生活に憧れました。そして、Wさんも小学校4年生から中学校を卒業するまでM牧場で山村留学し、野山を駆けました。
 浜頓別中学校を卒業後は東京の高校に進学し、建築関係の道に進む予定でしたが自分には向いてないと思い、「自分で牧場をやれば自分のペースでやれて、働いた分だけ見返りがある」と酪農に魅力を感じ始めました。M牧場に後継者が居ないことから、高校1年の夏、Mさんに「僕があとを継ぐ」と新規就農を宣言しました。高校2年の時にMさんは離農しましたが、牧場を他者に渡さないでWさんを待ちました。Wさんが就農するまで施設は6年間空きましたが、草地はTMRセンターで管理し利用して貰いました。
 東京の高校を卒業後、新規参入を目指し18才で裸一貫ゼロからのスタートを切りました。まず浜頓別町で酪農ヘルパーを3年、その後、酪農法人での研修を1ヶ月、TMRセンターの作業を5ヶ月経験し、その間Mさん宅から通ったことで生活費がかからず600万円の自己資金を貯蓄することができました。就農後も引き続き里親のMさんに家事を担って頂き、Mさんには心から感謝しています。
 酪農ヘルパーの3年間、十人十色の様々な農場で、身をもって、搾乳・給餌・作業動線・牛舎環境・飼養方法等々を体験することができ、新規就農する時は大いに参考になりました。M牧場の牛舎改造も、作業性がよく牛がきれいな農場の寸法や作業方法をまねて、牛床や飼槽、水槽、換気、ミルカー設備などに投資しましたが、今となっては大正解でした。
 また、酪農法人とTMRセンターでの経験は、初めて人に使われたこともあり、使う側と使われる側の接し方を体験する良い機会となりました。
 酪農の知識習得は、普及センターが主催する管内の新規就農希望者などを対象とした「SOYAルーキーズカレッジ」で2年間学び、理論が身につき参加者との交流もできました。また、4HCにも加入し、地域の青年とプロジェクト活動を通して親しくなりました。
経営規模
・労働力は、本人1人
・飼養頭数は、経産牛44頭、育成牛36頭
・経営面積は、67.7ha(TMRセンターで草地管理)
・施設は、搾乳牛舎、育成牛舎、倉庫
・機械は、トラクター1台、ミニローダー1台
経営の特徴 一人でやれる理由
・TMRセンターに草地管理、育成センターに育成牛管理を外部委託
・自動離脱ミルカー5台と移動レール利用による効率的な搾乳(朝晩各1時間30分)
・TMRのミニローダーによる効率的な給餌(朝晩各15分)
経営目標
・現状の中では繁殖と乳量を極めたい
・将来的には搾乳ロボットの導入を構想

就農支援制度の活用
・公社営農場リース事業
・農地保有合理化事業
・青年就農給付金
・浜頓別町事業(経営自立補助金)
後輩へのアドバイス
・就農する前から地域との交流、お付き合いが大切
(酪農ヘルパーは地域に溶け込める)
・酪農ヘルパーや従業員など、人に使われる経験が役に立つ
・積極的に学習会へ出席し、技術や経営管理の基礎知識習得を
・就農と生活のための自己資金の確保を
・人生一度きり、楽しくすごしましょう

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