北海道農業担い手育成センター「北海道で農業をはじめるサイト」

頑張ってます!新規就農者 New farmer

一覧に戻る

羅臼町 Hさん

今回は、根室管内羅臼町に酪農経営で新規参入されたHさんを訪問しました。

[Hさん(31才)、平成21年4月酪農で就農、羅臼町]
(取材:平成26年10月N記、協力:羅臼町)

地域の概要
*羅臼町は、その知床半島の南東側に位置し、目の前に広がる根室海峡の向こうには、北方領土の国後島が、羅臼町とほぼ平行に対峙しています。面積は397.91k㎡、南北に約60km、東西に約8km、根室海峡をはさんで国後島までは、近い所で25kmしか離れていません。
2005年に、海と陸との食物連鎖を見ることのできる貴重な自然環境が残る点が評価され、「知床」が世界自然遺産に登録されました。
*気候は特にオホーツク海に面しているため、流氷で海面が閉ざされることにより、冬の冷え込みが一層厳しくなります。しかし、知床半島は稜線を境として斜里側と羅臼側で大きく異なっており、羅臼側は夏涼しく冬の寒さは斜里側ほどではありません。そのほか、羅臼町の気候は非常に不安定で、強風が吹き降水量が多いことも特徴です。
町の経済は漁業と知床観光の2本立てとなっている中、農業は標津町に隣接した峯浜地区で酪農が営まれておりその存在は貴重です。
*町の総人口は5885人で、総農家戸数は10戸(うち主業農家戸数9戸)、耕地面積は745ha、農業産出額は2.8億円です(農林水産省HP、わがマチ、わがムラ(市町村データ)より)。
動機から就農まで
*Hさんご夫妻は東京都で金融関係の仕事をしサラリーマン生活を送っていましたが、長男の誕生をきっかけに、よりよい育児環境が必要と思い北海道への移住を決意しました。
*ホームページで北海道別海町酪農研修牧場の情報を入手し、新・農業人フェア参加するとともに、自分で直接申し込みをしました。
*羅臼町に就農を決めた理由は、羅臼町が新規就農者を募集していると言うことを聞き、それまであたためていた目指す酪農、放牧酪農ができる条件であったことです。
経営概要
*経営規模  経営面積74.0ha、乳牛飼養頭数80頭(うち60頭)
*牧 草 地  採草地44ha、兼用地15ha、放牧地15ha
*施  設  成牛舎(対頭式、ニューヨークタイストール、64床)、育成舎(48坪)、キング式牛舎(物置として利用)、D型ハウス2棟(一部哺育施設を設置し、乾草庫、機械庫として利用)  
*労 働 力  2.0(うち雇用1人)

就農支援制度の活用
自己資金
就農支援資金(就農研修資金・就農施設等資金)
スーパーL資金
公社農場リース事業(牛舎工事費、乳牛導入)
農地保有合理化事業(土地)
市町村事業(経営サポート事業)
経営の特徴
*広い牧草地を生かした放牧酪農を実践している。土壌分析に基づく施肥管理を通じて土作りを実践し、草地更新年限の延長を目指している。また入植以後この5年間で子牛の事故による死亡はなく育成牛保有頭数を抑えた低コスト経営である。
*雇用を使うことで奧さんは子育て、家事に専念している。
経営の目標
*乳量を落とさずに濃厚飼料の削減を行い、年間出荷乳量500tをコンスタントに生産する。
就農前に習得すべき事
*経営に関する数字の把握、農業技術・生産管理に関する知識。目指す経営タイプの勘どころをつかむこと。
Hさんの場合、放牧経営を目指していたので管内の新規就農者の先輩を10戸ほどまわって、放牧経営の勘どころをつかむため話を聞いて歩いた。
後輩へのアドバイス
*研修は受け身ではなく能動的な姿勢で、常に課題をもって望む。
*就農地で一生住む、仕事をする前提で計画を立てる。
*わからないことは専門家に聞く。
*獣医呼ぶより隣の農家さんが大切。平成21年11月に60頭導入し、その牛が1,2月で分娩したが、その間お隣さんに2回来てもらった。最初の2、3年は地域の皆さんに助けてもらった。

就農者一覧に戻る

TOPに戻る